2017年6月
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6月上旬
有名避暑地軽井沢へ、とはいってもかなり奥の方へ。
一軒宿でひっそり、観光客がいないので期待ができる。
心配なのは天気もよう。
ウィークデーということもあり、歩いている人はいない。
森に入るとさっそくオオルリのさえずり。
葉が茂っていてなかなか見つからなかったが、近くにいた。
曇りで少し暗い樹上に。
大きな声で盛んに縄張り宣言さえずり。
間もなく夕食時間、雨もパラパラ降り出したので宿に戻る。
駐車場のヤマツツジにアゲハチョウが。
ヒラヒラと優雅に。
帰りは連れの要望でお土産買いに軽井沢銀座へ。
さすがにこちらはおしゃれなお店と観光客がいっぱい。
今日は昼前にちょっと近所の丘陵へ。
何も声も聞こえない、夏鳥はいるはずだがこの時期はあまり鳴かなくなっているようだ。
帰るにはまだ早い、しばらく静かに立っていと、
近くの藪ギリギリに何かが飛んできて羽繕いしている。
この細長い眉斑、短い尾羽、ヤブサメだ。
もし囀っていればこれだけ近いので老化した耳でも聞こえるはず。
やっぱり鳴いていないのだ。
150m位先に進むとまたヤブサメ。
下で水浴びしていたらしい、こちらを警戒してしばらくフリーズ。
動かない方が安全という判断か。
帰りに橋の上から多摩川を見下ろすとカワウが羽を広げて干している。
気持ち悪いくらいのみごとな構造だ。
6月中旬
カッコウの声を聴きたいとひとっ走り戦場ヶ原へ。
梅雨の時期なので天気予報を確認して、「明日泊まれますか」と宿をアチコチ探すがどこも満員。
ネットでやっと見つけて電話すると「空きはない」の返事。
「えっ、お宅のWebページで△残室残りわずかとなっていますが・・」というと。
開いて確認したのか、「子供の団体が入っていてにぎやかなど、サービスが心配」とのこと。
そんなことは気にしないと申込み何とか宿泊先を確保。
ゆっくり家を出て午後戦場ヶ原に入る。
あちこちに群生するズミの花は見ごろになっていた。
木道をしばらく歩くと、あちこちからキビタキのさえずり。
ハイキングの人に慣れているのか、近くでよく囀っている。
ゆっくり堪能していると、双眼鏡を下げた高齢女性がやって来た。
「あそこ、近くにキビタキがいますよ、目の前に、黄色くてきれいです。」
と教えるがなかなか見つけられない。
連れの方や後から来た普通の人がすぐ見つけて、わーキレイーと喜ぶ。
双眼鏡の女性もやっと見つけ歓声!、ほっとした。
気が付けば8人くらいが溜まっていた。
後であったその女性に「さっきはありがとうございました。」と感謝され。
新しく野鳥ファンになってくれるのではと気分が良い。
ズミの咲く木道を行く。
さっきから鳴いていたニュウナイスズメが、近くで見えた。。
子育てのために餌を探し回っている。
けっこう食料は豊富のようだ。
地味な鳴き声だが、姿はシックで可愛いコサメビタキ。
ズミの花を楽しみながらの餌さがしか。
ケラッケラッケーッと朽ちた立木にアカゲラ♂がやって来た。
背中の模様も見せて。
ベンチに座り一休み、ノビタキでもと。
「あの白い綿のようなのは何ですか」との女子小学生たちの質問、
「あれが有名なワタスゲだよ。」と教えると、「やったー」と大喜び。
ちょっと間をおいて、「ありがとうございましたー」と大きな声。
5・6年生と思われる学校行事の団体に合流。
その礼儀の良さにこちらもさらに爽やかな気分に。
モヤも少し出て高原らしい風景に。
カッコウは鳴きながら森の中の低いところを飛び交ってる。
見えるところにはとまってくれない。
そんな中、やや遠く高くとまっているのをやっと見つけた。
ズミの密集。
ことらヒガラも子供たちにと餌をくわえて。
背伸びして一生懸命に食料を探すニュウナイスズメ。
ついには餌をくわえて、木道に降りてまな板代わりに。
目の前で警戒しないのはうれしい。
ズミにニュウナイスズメ。
カラマツにノビタキ♂、お決まりの美。
近くの来てくれたのは♀、派手ではないしっとり美がある。
餌を持ったキビタキ。
ヒガラ、小さな体でエィー。
戦場ヶ原ともお別れ、出口近くで頭の赤ポッチが見えたコゲラ。
戦ってケガをしたわけではありません。
♂の証です。
6月下旬 近所の橋の上から多摩川。
見下ろすと、キセキレイが飛んできた。
少しづつ移動するのを追うとそこには幼鳥が、天敵に見つからないようにしているのだ。
親がまた餌取りに出かけるとこ子供は微動たりしないでじっとしている。
これもまた、天敵に発見されない行動、徹底している。
餌を与えている瞬間は撮りそこなった・・。
こちらは石の上で待っていた子供に餌を運んできた。
たぶん、もっと頂戴とおねだり中。
そうか、キセキレイの背中は川原の石色、保護色なんだ。
親が来るまで私も気が付かなかった。
6月下旬 奥多摩 日原へ
むかし道は良く行っているが、日原は行ったことがない。
鍾乳洞で有名ところ、気になってはいた。
車で走ってみると奥多摩駅からそう距離はないが、ぐにゃぐにゃ細い道。
走っている車は少ないがカーブで先が見えず対向車に緊張。
都会人からすればこんな”秘境”によく集落があるもんだと感心するだろう。
ここも”東京都”なのだ。
山は高く谷は深い、川に降りられる道も少ない。
とりあえず見つけた下る山道を行く、どんどん下がっていくが川はまだか!、という感じ。
下がるのは良いが帰りが大変そう。
間もなくというところで、けたたましい鳴き声が上流方向へ。
これはヤマセミに違いない、運が良ければ見えるかも。
しかし、そこには釣り人が・・、これでは無理。
川原の大きな石に座りお昼をしながら待ってみる。
近くではキセキレイが羽繕い、体がかゆいのだろうか。
水に飛びこむ。
バシャバシャと水浴び。
大きな石の上のキセキレイ。
突然後ろの方から甲高いミソサザイのさえずりが。
声のする方をアチコチ見渡すが見えない。
むっ、暗いところで黒い小さな影が動いたのを発見。
囀りながら周辺を動き回る、警戒されないようこちらは動かないで待つ。
作戦成功、しばらくして近くの枝に来てくれた。
そしてみごとなさえずり姿を披露。
帰り道のすぐ脇、3m位のところで水浴びする小鳥発見。
コガラだ、水場で餌を見つけ狙いを定める。
一瞬で捕まえて食べ始める。
水浴びはできたし、ついでに餌もたべられた。
大満足、言うことなしといったところか。
おわり。